会社のバリューについて本気で考えてみた

マネジメント

先日、会社の研修で 「バリューの重要性」 についてリーダー、マネージャー陣で意見交換をしました。(ちなみに。ここで書いているバリューはミッション、ビジョン、バリューのバリューです。)

議論の内容としてはこんな感じ。

  • 組織の成長にバリューが欠かせない理由
  • 自社のバリューの意味や解釈
  • バリューを浸透させるための具体的なアクション

この議論を通じて、改めて 「自社のバリューが示していることの意味」「バリューを踏まえたアクションの重要性」 を強く実感しました。

でも、多くの会社で 「バリューが大事といわれるけどなぜ?」「実際どう活かせばいいかわからない」 といった疑問があるのではないでしょうか。

そこで今回は、バリューが組織にもたらすメリット実際にバリューを浸透させ、成果を出している企業の事例を紹介しつつ、バリューを機能させる方法を学べる書籍もご紹介します。


なぜバリューを浸透させた方がいいのか?

そもそも、なぜバリューを組織に浸透させるべきなのでしょうか?

企業においてバリューは単なるスローガンではなく、組織の成長を加速させる重要な武器です。バリューが社内に根付くと、次のようなメリットがあります。

1. 組織の意思決定がブレなくなる

バリューが明確に定義されていると、社員が迷ったときの指針となり、迅速かつ一貫性のある意思決定ができる。

2. 社員のエンゲージメントが向上する

共通の価値観を持つことで、社員が企業に誇りを持ち、仕事に対するやりがいが増す

3. 採用・人材定着率が向上する

バリューに共感する人材が集まるため、ミスマッチが減り、離職率が低下する。

4. 一貫したブランドメッセージの発信が可能に

全社員が同じ価値観を持って行動することで、企業のブランド力が向上する。

5. イノベーションが生まれやすくなる

価値観が共有されることで、自由に意見を言い合える文化が醸成され、新しいアイデアが生まれやすくなる

バリューが組織の成長を支える企業事例

実際にバリューが浸透している企業の事例をいくつか紹介します。

海外企業の事例:Amazon

Amazonでは、「ビジョン」と「リーダーシップ・プリンシプル」という形でバリューが整理されています。

  • ビジョン
  • リーダーシップ・プリンシプル(Leadership Principles)

詳細はこちら: Amazonのリーダーシップ・プリンシプル

Amazonでは、これらのバリューが社員の行動指針として深く根付いており、意思決定の場面で活用されています。

Amazonのリーダーシップ・プリンシプルなどがどうやって活用されているかがわかる書籍がこちら。

国内企業の事例:トヨタ

トヨタは、長年にわたり「トヨタウェイ」と呼ばれるバリューを根付かせ、現場レベルでの意思決定にも活用しています。

  • MISSION:私たちは、幸せを量産する
  • VISION:可動性(モビリティ)を社会の可能性に変える
  • VALUE:トヨタウェイ

国内企業の事例:ユーザベース

ユーザベースでは、パーパス(企業の存在意義)とバリューが具体的な行動指針として整理されています。

  • Our purpose:経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる
  • The 7 Values
    • Be free & own it 自由主義で行こう
    • Unleash ingenuity 創造性がなければ意味がない
    • Thrill the user ユーザーの理想から始める
    • How fast? Wow fast. スピードで驚かす
    • Don’t know? Choose brave. 迷ったら挑戦する道を選ぶ
    • In it together. No matter what. 渦中の友を助ける
    • We need what you bring 異能は才能
  • 具体的なアクションについて詳細はこちら:34の約束

ユーザベースでは、バリューと具体的な行動指針がしっかりと結びついており、実践しやすい形になっています。

バリューを浸透させ、強い組織を作るための一冊

バリューを組織に根付かせる方法を学ぶには、以下の書籍が参考になります。

ビジョナリー・カンパニーシリーズの原点と言える本。

まとめ

バリューは、単なるスローガンではなく、組織の成長を支える「軸」です。

バリューがしっかりと浸透している企業は、どんな変化が起きてもブレることなく前進し続けます。それは「共通の価値観を持ち、同じ方向を向いている」からこそ可能になるのです。

あなたの組織では、バリューがどのくらい浸透していますか? 「掲げているだけ」になっていませんか?

もしそう感じるなら、今こそバリューを本当に機能させるための第一歩を踏み出しましょう。

「バリューを、言葉から行動へ。」

その第一歩を、今ここから始めてみませんか?


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